クラスター概要

生 物は、環境負荷の低い物質を無駄のないプロセスでつくることによって、高効率・省エネルギーを可能にする優れた微細構造を実現しています。こうしたしくみ は、ナノテクノロジーに大きなヒントを与え、環境低負荷技術開発のブレークスルーになり得ると考えられます。本クラスターは、自然から学ぶことをテーマ に、異分野の研究者によるネットワークを通じて、その基礎を究め、新しい材料科学を探索することを目標に、2008年9月に設立されました。現在13名の 研究者が取り組んでいます。農学分野との融合を目指したコラボレーションや世界の著名な科学者を交えてのワークショップなどを行っています。

個別の研究課題
1) 魚や虫の体色から学ぶ構造色 
 (新しい構造色、魚の変色構造を利用した歪センサーの開発)
2) アワビの真珠層の構造から学ぶ無機・有機複合構造(高靭性材料の創製)
3) バイオミネラリゼーションに学ぶセラミックス合成(セラミックスの低温合成)
4) 粘土のナノ構造から学ぶ積層構造(新機能を持った材料の開発)
5) 生物的プロセスで骨を作る(有機無機複合構造)
6) 細胞間の接着剤
7) 落葉・虫・爬虫類から学ぶ可逆的接着(循環型のものづくりへ貢献)
8) 脳を創る


活動状況

2010年12月15日
“地球史的生命の起原の話”
中澤弘基博士 物材機構名誉フェロー
2010年11月09日
“昆虫が足を擦る秘密をナノテクノロジーで解明”
-生体模倣による新しい材料機能の開発に活用-
2010年11月05日 「フジツボの接着の科学と非着技術開発」
(1) “生物の水中接着物質を考える”
紙野 圭博士、(独)製品評価技術基盤機構
(2) “発電所の付着生物被害とその対策”
野方 靖行博士、(財)電力中央研究所 環境科学研究所 生物環境領域
(3) “フジツボに対する抗付着ゲルの創製”
室崎喬之博士、北海道大学大学院先端生命科学研究院

イベント情報

   2011年3月7日(月)10:00-12:00 NEW

  第8回 Learning from Nature クラスターセミナー   

     場所:物質・材料研究機構 並木地区 共同棟4階 大ゼミナール室 

       ● 10:00-10:50 珪藻の殻の作られ方        

           
東京学芸大学生物学教室 真山茂樹先生

       ● 11:00-11:50 バイオミネラルにならう材料合成

          
慶應義塾大学理工学部応用化学科 緒明佑哉先生
 申込先:細田奈麻絵 HOSODA.Naoe@nims.go.jp (内線:4529) 
   

     Feb.25-26.2011, Tsukuba   NEW


     
International Symposium on Engineering Neo-Biomimetics II      
                      
- Soft Nanomaterials and Soft Robotis -

      Venue: AIST Tsukuba Central 1 (Auditorium)

      National Institute of Advanced Industrial Science and Technology,

      1-1-1 Higashi, Tsukuba 305-8561, Japan


   2010年12月20日(月)―22日(水)

     日本MRS学術シンポジウム ネイチャーテックのセッションがあります。

   2010年12月7日(火)―9日(木)

   エコデザイン 2010 ジャパン シンポジウム

     2010年10月26日(火)ー2011年2月6日(日)

  「エコで粋?!自然に学ぶネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」

  • 独立行政法人
物質・材料研究機構
  • Competence in Bionics
  • 日本粘土学会