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機構の動き

韓国国立慶尚大学校工学研究院とMOUを調印
 平成18年6月20日、ナノセラミックスセンター(NCC)は、韓国Jinju市の国立慶尚大学校工学研究院(ERI)と構造用セラミックスの理論と実践に関する研究協力についてMOU(覚書)を調印しました。もとより韓国は無機材料の研究は活発で、我が国との政府間と民間レベルの研究協力も極めて密に行われてきました。近年、構造用セラミックスが精密工業、半導体産業や環境対応材料に応用されるようになりました。日韓両国はこれらの分野に強い産業競争力があります。ERIは無機材料合成に優れた技術を持っています。NCCとERIは新しい応用分野に必要なセラミックス製造技術の研究開発を協力して行う必要があると認識し、研究協力をすることにしました。互いに持っている知的基盤をもとに、主にセラミックスプロセス技術の研究開発を発展させていきます。
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申東佑慶尚大学教授(左)、田中英彦ナノセラ
センター非酸化物焼結体グループリーダー、
韓国Jinju市ERIにて.

フランスのトゥルーズ国立応用科学研究所とMOUを調印
 平成18年6月27日、量子ドットセンターは、フランスのトゥルーズ国立応用科学研究所のLaboratory for Nanophysics Magnetism Optoelectronics(LNMO)とMOU(覚書)を調印しました。LNMOでは、半導体ナノ構造の分光学的手法によるスピントロニクス研究を中心に、優れた研究・開発を進めています。量子ドットに代表される半導体ナノ構造の創製と特性評価に関する共同研究を手始めに、両機関は半導体ナノ構造材料の分野において、研究者交流、研究情報交換、共同研究などを推進する予定です。
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左から黒田主任研究員、エルシュラー研究部長、迫田グループリーダー、カステックス所長、
小口センター長、マリー教授および研究室のスタッフ.

中国の鋼鉄研究総院(CISRI)とMOUを調印
 平成18年6月28日、新構造材料センターチタングループは、中国北京の鋼鉄研究総院(CISRI)高温材料研究所Ti-Al系金属間化合物研究センターと研究協力に関するMOU(覚書)を調印しました。CISRIは鉄鋼冶金に関する総合研究所として1952年に設立されました。発足当時は冶金工業部に属していましたが、現在は国務院国有資産監督管理委員会に属しています。1999年に大幅な機構改革を行い、構造材料、機能材料、高温材料などの合金開発からその実用化・販売、輸出入業務までを行う大型科技型の企業に生まれ変わりました。高温材料研究所では、チタン合金、ニッケル合金を対象に、高性能化や実機部材の製造に関する研究を積極的に押し進めています。今回MOUが調印されたのを機会に両機関は、Ti2AlNb基高温用チタン合金に関して、研究情報の交換、人的交流、共同研究などをより積極的に行う計画です。
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調印後萩原チタングループリーダーと握手
する李教授(高温材料研究所Ti-Al系金属間
化合物研究センター主任).


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