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機構の動き

新理事の紹介


北川 正樹
(きたがわ まさき)

京都大学工学部機械工学科卒(1965年)。米国イリノイ大学大学院工学研究科理論及び応用力学専攻博士課程修了(1972年)。米国アルゴンヌ原子力研究所ポスドク研究員(同年)。石川島播磨重工業株式会社技術研究所入社(1973年)。同社技術研究所 構造材料研究部長(1990年)。同社技術研究所 研究推進部長(1994年)。同社 技術本部技監(1998年)。同社 理事(1999年)。同社 主席技監(2000年)。同社 顧問(2005年)。2006年4月物質・材料研究機構理事に就任。
就任にあたって
 このたび、当機構の理事に就任いたしました北川正樹であります。これまで、30年余りにわたり、民間企業において技術開発に当たってきました。
 当機構では民間ではできない高度な将来の材料技術の開発を進めており、世界の材料研究のメッカを目指しています。そのようなすばらしい機構で皆様とともに働く機会が得られたことは、私にとって非常な喜びと同時に、大きな責任を感じています。最近は、基礎的な研究といえども、より早く産業界に役立つことが期待されていると思います。民間での経験を活用して、世界からより認知される研究所になれるよう協力できることが私の希望です。
 理事長の下、皆様方の協力を得ながら、当機構の発展のために、最大限の努力を惜しまないつもりでございますのでよろしくお願いします。

標準物質等の開発、認証及び配布開始のお知らせ
 当機構は、物質・材料科学技術の中核的研究機関として、信頼性のある材料評価手法の提案を通じて、VAMASなどの国際標準関連事業に積極的に貢献して来ました。この一環として、この度、標準物質の実例として、開発済みの新規ナノ物質であるC60フラーレンナノチューブを取り上げ、内部での認証手続きを経て、一般への配布準備が整いました。
 この物質は、半導体・導電体、触媒、抗菌剤、光導波路、輸送管、カプセル、固体・液体・気体貯蔵、物質合成テンプレート、摩擦磨耗材料、潤滑剤、断熱材、固体電解質、各種電池電極材料、電磁波吸収材、複合材料素材、フィラー、イオン交換樹脂、フィルター、電界放射素子、トランジスター、LSI、光学材料、ナノプローブなど、多種多様な応用の可能性があります。
 「参考物質」として配布しておりますので、是非ご活用ください。詳細につきましては、以下のホームページをご覧ください。
http://www.nims.go.jp/jpn/collabo/standardization.html


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