NIMS NOW


機構の動き

MPA-IfW-NIMSワークショップを開催
 2005年9月6日〜7日にドイツ・ダルムシュタットでワークショップを開催しました。このワークショップは、シュツットガルト大学材料試験研究所(MPA Stuttgart)、ダルムシュタット工科大学材料試験所(IfW Darmstadt)との研究協力に関する覚書に基づくもので、今回が5回目です。今回のワークショップのテーマは「高効率発電プラント用構造材料の特性とニーズ」であり、ドイツおよび日本を含む世界で問題になっている高クロム耐熱鋼の高温強度に話題を集中させて議論されました。発表は日本から11件(そのうち機構から8件)、欧州から10件(そのうちMPAおよびIfWから6件)であり、参加者は約80名でした。IfWが主催に加わったのは今回からですが、IfWがMPAの力学的な研究と機構の金属学的な研究との間をつなぐ役割を果たしているように感じられ、関係者の理解がより深まったと思われます。次回は2007年3月に機構で行われる予定です。
開会挨拶をするダルムシュタット工科大学のベルガー教授.

カナダのシャーブルック大学とMOUを調印
 平成17年9月26日、物質研究所は、カナダ・ケベック州のシャーブルック大学エネルギー、プラズマおよび電気化学研究センター(CREPE)と研究協力に関する覚書(MOU)を調印しました。先端プラズマプロセッシングなどを用いて、ナノ組織セラミックス材料開発に関する情報および人材交流を通じた研究協力を進めていくことを目的としています。シャーブルック大学は熱プラズマ材料プロセスに関する屈指の研究機関で、CREPEの前身であるプラズマ技術研究センター(CRTP)とは従前より研究協力活動を行ってきました。昨年CRTPは研究分野を拡大してCREPEに移行しました。これを機に、両機関の研究交流をさらに確かなものとして、ナノ粒子合成、ナノコーティング堆積などの共同研究を通じて先端的な材料開発手法を開発するのが本調印のねらいです。
シャーブルック大学副学長のブルゲ博士と
石垣アソシエートディレクター.

役員と職員の懇談会開催
 NIMSの次期中期計画に関する役員と職員の懇談会が平成17年10月6日に開催されました。来年4月からスタートする次期中期計画の具体的方針に関する懇談ということもあって、多くの職員が参加し活発な議論が交わされました。
 まず岸理事長から次期中期計画のプロジェクト・体制、中核機関としての活動等について講話があったのち、上原・野田両理事と渡辺監事からそれぞれが担当する課題について説明があり、その後職員との意見交換が行われました。今後のNIMSに対する期待と不安がある中で、NIMSを取り巻く状況を十分に認識し、職員全員がこれからのNIMSの姿を考える良い機会になりました。
 またこの懇談会の後には、役員と職員の間の意志疎通をより一層図るために、各理事が小規模の懇談会を延べ10回にわたって開催し、職員と対話する場を持ちました。今後もこの様な機会を設け、NIMS全体が一丸となってより良い方向へ進んでいけるよう努力していきます。

理事長懇談会の様子.


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