機構の動き

新理事の紹介



広瀬 研吉
(ひろせ けんきち)
九州大学大学院工学研究科応用原子核工学専攻修士課程修了。科学技術庁原子力局原子炉規制課(1974年)、外務省在オーストラリア日本国大使館一等書記官(1985年)、京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻博士課程修了(エネルギー科学博士(1998年))、文部科学省大臣官房審議官(2002年)を経て、内閣府原子力安全委員会事務局長(2003)。2004年7月物質・材料研究機構理事に就任。
就任にあたって
 この度、当機構の理事を拝命いたしました広瀬研吉と申します。
旧科学技術庁と文部科学省において、30年余にわたり科学技術行政に携わってまいりました。
 物質・材料の研究は科学技術の発展の基盤であり、この分野で高い位置にある当機構で働く機会を与えていただき、身の引き締まる思いです。
 もとより微力ではございますが、役職員皆様のご指導・ご鞭撻をいただきながら、誠心誠意努力をしていく所存でありますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


運営5室の改組
 NIMSは、8月1日付けで企画関係業務の体制の一部変更を行いました。NIMSは物質・材料研究における国の中枢機関として、同分野の振興を図るべく新しい施策を打ち出しているところです。今回の改組はその一環であり、その狙いは以下の通りです。まず、総合戦略室が研究資源室を吸収し、研究資金の獲得と研究資源の配分・調整を一体的に行うことにします。知的財産室を新設し、技術移転、技術相談等に関する業務を取り扱います。NIMSで産み出された知的財産を戦略的・機動的に活用し、特に民間企業とのより密接な連携を図ることが目的です。また、評価・国際室を評価室と国際・情報室に分けます。評価室は、機構評価、研究開発課題評価、個人業績評価を担当します。国際・情報室は、国際連携の強化と、材料に関する情報の収集・分析・発信機能の向上に取り組みます。広報室については、従前の通りです。


オーストラリア5大学との連携を強化
 NIMSは、オーストラリア5大学(シドニー大学、クイーンズランド大学、ニューサウスウエールズ大学、メルボルン大学、ウエスタンオーストラリア大学)との連携を強化します。NIMSは5大学と昨年8月に連携大学院協定を締結していますが、連携の範囲を5大学の教職員とNIMSの研究者にまで広げ、国際共同研究を推進する予定です。
 7月9日、クイーンズランド大学において岸理事長と5大学の代表者が、テレビ会議で具体的な連携強化策を検討しました。その結果、連携大学院や若手国際研究拠点(ICYS)などの交流プログラムの宣伝を強化すること、連携推進のためのマッチメーカーをNIMS研究者から任命すること、クイーンズランド大学内に連携強化のためのNIMSオフィスを開設することなどについて合意しました。
 また当日、岸理事長はクイーンズランド大学学長ヘイ教授より名誉教授の称号を授与されました。

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