ナノテク総合支援

超高圧透過型電子顕微鏡によるナノテク解析支援

ナノマテリアル研究所
ナノキャラクタリゼーショングループ
古屋 一夫



 本支援事業は文部科学省が推進する「ナノテクノロジー・材料に関する研究開発」をより効率的に行うため、機関・分野を超えた横断的なサポート機能を提供するものです。「超高圧電子顕微鏡によるナノテクノロジー解析支援」では、(1)物質・材料研究機構(NIMS)、(2)東北大学金属材料研究所、(3)大阪大学超高圧電子顕微鏡センター、(4)九州大学超高圧電子顕微鏡室の4機関が協力して、電子顕微鏡の共同利用、共同研究、技術代行を行います。平成14年度からすでに解析支援業務を開始しており、平成18年度までの5カ年計画で、多くのナノテクノロジー関連研究者に原子レベル観察の機会を提供する予定です。このためNIMSでは、「その場・高分解能・分析電子顕微鏡による解析支援」として、物質・材料の原子レベルの観察・構造解析を目的として、ナノテク対応の特徴ある3台の超高圧電子顕微鏡を外部に開放し、共同実験に供します。また、観察の際に必要となる電顕試料の作製、および観察結果を解析するための画像解析に関する支援も積極的に行い、効率的な研究を推進します。本支援に係る外部研究者の装置・施設使用料等は無料です。NIMS施設の利用を希望する方は、Webからユーザー登録を行い、共同利用研究提案書を提出します。随時受け付けられた研究提案は、課題選定委員会の審査を経て採否が決定されます。採択された研究提案には受入担当者が定められ、共同実験を効率的に行えるようにします。本支援において得られた研究成果については公開を原則とし、年度末に研究成果報告書を提出して頂きます。
 詳しくは下記のホームページをご参照下さい。(http://www.nims.go.jp/em_nims

図  NIMSの各種超高圧透過型電子顕微鏡によるナノテク解析支援フロー



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