ナノテク総合支援
最先端の施設・設備の 外部研究者への利用機会の提供 |
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ナノテクノロジー総合支援 |
ナノメートル(10億分の1メートル)という極微の世界を操るナノテクノロジーでは、ナノレベルでの計測・評価技術や加工技術、さらに原子・分子レベルでの材料の構造解析や表面状態の解析技術の発展が必要です。このためには技術の限界への挑戦が必要になりますが、このような研究が可能な最先端の施設・設備を保有する機関は一部に限られています。 そこで、文部科学省のナノテクノロジー総合支援プロジェクトにおいて、個々の研究機関やプロジェクトでは整備の難しい最先端の施設・設備を保有する機関が、外部の産学官の研究者に対して利用機会を提供、あるいは利用機会を拡大できるよう、各機関を支援します。 平成14年度は、表に示すように、超高圧透過型電子顕微鏡、極微細加工・造形、放射光および分子・物質総合合成・解析の4種の施設・設備について、文部科学省の公募により14機関が共用施設として選ばれました。これらの機関は、外部研究者へ利用機会を提供するため、施設・設備を整備するとともに、利用相談窓口や技術面のサポートを行うため、高度な技術、知識を持つ技術者を配置しています。 本事業により、施設・設備の外部利用にとどまらず、共同研究などのコラボレーションの促進により、共用施設を利用する外部ユーザーと共用施設機関の間、外部ユーザー間、さらに共用施設機関の間の連携やネットワークの構築が期待され、分野横断的な新たな研究への展開も期待できると考えています。 今年度上期で上記支援の準備を整え、下期より各機関窓口で本格的に外部利用の申込受付を開始しています。支援内容や申込方法については、各機関のホームページに掲載されていますので是非ご覧下さい。 (http://www.nanonet.go.jp/より各機関のホームページへリンク) |
表 共用施設一覧(14機関) |
種 類 |
概 要 |
機関名 |
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超高圧透過型 |
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物質・材料研究機構 東北大学金属材料研究所 大阪大学超高圧電子顕微鏡センター 九州大学超高圧電子顕微鏡室 |
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ナノレベルでの |
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産業技術総合研究所 早稲田大学ナノテクノロジー研究所 東京工業大学量子効果エレクトロニクスセンター 大阪大学産業科学ナノテクノロジーセンター 広島大学ナノデバイス・システム研究センター |
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放射光 |
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SPring-8(高輝度光科学研究センター/日本原子力研究所/物質・材料研究機構) 立命館大学総合理工学研究機構SRセンター |
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分子・物質 |
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岡崎国立共同研究機構・分子科学研究所 京都大学(化研,VBL*),ナノ工学高等研究院) 九州大学大学院・工学研究院 |
*)VBL:ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー |