トピックス
中国鋼鉄研究総院と研究協力の覚書を締結
  当機構超鉄鋼研究センターは、2002年5月22日に、中国鋼鉄研究総院(CISRI)と研究協力の覚書を締結しました。今回の協力内容は、両機関の相互訪問、人材交流、共通テーマでの国際会議などの企画、支援を推進することにより、鉄鋼材料分野に関する研究成果について、両国を始めとした国際交流を展開することが基本となっています。今後、両機関の研究協力が促進されれば、中国-日本、さらには韓国も含めた東アジアにおける材料研究の連携が大きく発展するものと期待されます。
受 賞
3月
第11回インテリジェント材料シンポジウム 高木賞
・宮崎英樹、小林幹彦、新谷紀雄
「Fabrication of photonic crystals by particle assembly technique」

6月
第11回日本無機リン化学会 奨励賞
・末次 寧「炭酸イオン含有水酸アパタイトの単結晶育成と構造解析に関する研究」
第6回超伝導科学技術賞
・竹内孝夫「先進金属間化合物超伝導線材の開発に関する研究」
(社)日本セラミックス協会 研究奨励賞
・斉藤紀子


特 許
●登録
(外国特許)

※( )内は、共有特許権者の発明者を示す。

発明の名称:

高強度P添加鋼とその製造方法

登録日:

平成13年9月11日

登録番号:

特許第6287397号

登録国:

アメリカ合衆国

発明者氏名:

花村年裕、中嶋 宏、鳥塚史郎、津崎兼彰、長井 寿

概要:

本発明により、従来は精錬工程でP除去することに技術開発が傾注されてきたが、Pを積極的に利用することで高強度鋼を実現している。例えば、0.1mass%あたりのP添加により延性/脆性遷移温度が40K増加するが、フェライト粒径が微細になると遷移温度は大幅に低下するため、Pによる脆化の問題が結晶粒微細化により克服される。また、Pの添加はフェライト粒の微細化に寄与する。

発明の名称:

アーク溶接方法

登録日:

平成13年10月2日

登録番号:

特許第6297473号

登録国:

アメリカ合衆国

発明者氏名:

平岡和雄、中村照美、(山本英幸)

概要:

本発明により、母材の開先面にアーク熱の分散化と集中化を自在に制御できる溶接システムが提供される。アークの入熱密度分布の制御を行うことによって、過大な溶接入熱となるのを制御しながら母材溶融の確保を可能とする。また同時に、溶接時の熱密度を低減できるので、母材の特性を損わない組織保存型の施工が期待される。


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