(ii) セラミックスの磁気異方性を利用した配向制御

配向へマタイトの磁気異方性

Appl. Phys. Express, 2, 101601-1 - 101601-3(2009)

配向アナターゼ膜のDSSCへの応用

J. Am. Ceram. Soc., 92, 984 (2009)

多結晶材料の結晶方位制御は、安価な市販の原料粉末から単結晶に匹敵する特性を有する材料が作製可能なプロセスとして注目されています。 テンプレート粒成長法や熱間/焼結鍛造法は配向体の作製法としてよく知られていますが、この場合、粒成長の核となる粗大板状粒子が必要となります。 私たちは、常磁性または反磁性セラミックス粒子のコロイド分散系に超伝導マグネットの発生する10 T級の強磁場を印加すると、従来は非磁性体とも呼ば れ磁場の作用を受けないと考えられてきた常・反磁性セラミックス材料が、明らかに磁場の影響を受けて配向する現象を見出し、結晶方位の制御された高 性能、高機能セラミックス材料の創製プロセスに応用しています。