インタビュー
経歴について
1998年に東京工業大学で学位を取得し、NIMS(当時は科学技術庁金属材料技術研究所)に入所しました。3年の任期満了後、2001年に定年制研究員として採用されました。
研究内容は?
航空機エンジンや発電用ガスタービンのタービン翼に用いられる、Ni基単結晶超合金と遮熱コーティングの開発を行っています。超合金の耐用温度が上昇すれば、エンジン効率が向上し、CO2排出量が削減されることが期待されます。また超合金の高温強度を損なわずより高いガス温度に耐えるためのコーティング技術の開発によって、タービン翼の長寿命化を目指しています。
NIMSのどこに魅力を感じましたか?
それぞれの研究者が十分なスペースを確保して研究に集中することができる環境が整っています。共通利用できる大型設備が豊富にあり、支援体制が整っています。また講演会や勉強会などに参加する機会が多く、他分野の研究者と交流して刺激を受けることができ、そこから共同研究に発展することもあります。個人萌芽研究費や科学研究費補助金などを利用して個人研究を進めることも可能です。
若い研究者の方々へ一言
専門分野を確立すると同時に、他分野の研究者との交流などにより視野を広げ、新しいことにどんどん挑戦して将来の自分の可能性を広げるための礎を築いていきましょう。
女性研究者の方々へ一言
誰でも一度は研究と家庭の両立について悩むことがあるのではないでしょうか。家族や上司・同僚の理解のもと、裁量労働制や在宅勤務制度、育児中研究者支援制度などをフルに活用して、キャリアを継続してほしいと思います。