材料のフォト・ストーリー「NMR」
「NMR」。高さ5m、重さ15t。巨大な磁石のかたまり。超伝導を使った世界最強の磁界で分子構造を分析する。
世界最強の超伝導磁石を実現した線。素材はなんとセラミックス(陶器)。巻きつけるのは非常に困難だった。その成功がこのNMRを誕生させた。
青白い炎に見えるのは液体ヘリウム。その温度は-269℃。内部の磁石を超伝導状態にするためにNMRになくてはならない。
15tの磁石に対し、入れる試料はわずか0.01g。1mmのシンプルなチューブに実は人類が到達した最高の技術が…。(そのヒミツはコラムで明らかに。)
試料を超伝導磁石の中心部分に真下から挿入。実験者が最強磁界に最も近づく緊張する瞬間。
誰も成しえなかった世界最高磁場1020MHz。その開発のストーリーは、NIMSのたった1人の研究者からはじまった。
苦節15年、文字通り命がけで取り組み、ようやく完成が見えたとき....彼の情熱をあざ笑うかのように、あの出来事は起こった。
プロジェクト断絶の危機。その時集結したのは、意志を受け継いだ総勢13名の研究者や技術者たち。
その知られざるストーリーは、コラム「NMR」でご紹介します。