エネルギー補償型アトムプローブの2号機です。1号機にくらべて、 試料MCP間距離を短くとっており、そのために広い領域のFIM像を 観察することができます。検出器は1号機同様 ルーアン大学 で開発された光学式位置敏感型検出器を採用しています。 本装置は原子力試験研究研究課題を推進するために作製された 装置で、東北大学金属材料研究所付属材料試験炉実験施設長と 物質・材料研究機構材料研所長との間で交わされた「装置の設置に 関する覚書」に従って、2001年後期に当グループで製作・試験をおこない、 約半年間試用後、2002年10月7日にに茨城県大洗の 東北大学金属材料研究所 材料試験炉実験施設内の放射線管理区域内に 移設されました。これにより恒久的放射線管理区域 内に設置された世界唯一のアトムプローブ実験施設が整いました。 本設備は主に物質・材料研究機構が委託を受けた原子力試験研究課題 「3次元アトムプローブによる構造材料中における溶質原子クラスター 形成と材質変化の研究」を実施するために使用されますが、同時に 中性子照射試料の解析研究のために共同研究用装置として全国の照射研究者 東北大学の全国共同利用施設の一環として解放されます。

東北大学材料試験炉実験施設には現在世界的にも最先端の陽電子消滅測定装置が 長谷川雅幸教授のグループ により整備されており、ドップラー広がり法や2次元角相関法により 空孔のみならず空孔と溶質原子の相互作用についての情報が得られる実験が 可能であり、それと相補的にアトムプローブを用いることにより、溶質原子 の挙動と空孔の挙動を明確に捉えることができると期待されています。



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