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阿部太一主幹研究員(構造材料研究拠点 計算構造材料設計グループ)が「平成29年 学術貢献賞(浅田賞) 」を受賞

2017.04.11
阿部太一主幹研究員(計算構造材料設計グループ)は、3月15日~17日に首都大学東京 南大沢キャンパスで開催された日本鉄鋼協会において「日本鉄鋼協会 学術貢献賞(浅田賞)」を授与されました。

以下は詳細な業績の紹介となります。
「鉄基合金の相平衡予測技術の高度化」
同氏はこれまで、Fe基合金の熱力学データベース構築やCALPHAD法による種々の合金状態図の熱力学解析を行ってきた。主要な業績は、熱力学モデルと熱力学解析の高度化であり、詳細は次のとおりである。(1)CALPHAD法で用いられているランダム溶体モデルにおける短範囲規則化の効果の定式化。(2)熱力学解析における溶解度ギャップの生成条件とパラメーター制御のための拘束条件の導出。(3)多元系データベース構築に必要となる異なる侵入型固溶体モデル間のパラメーター関係の導出。(4)固溶体中の熱空孔の取扱いの定式化。
これらのCALPHAD法の高度化に関するこれら一連の基礎的研究は、材料開発におけるCALPHAD法の有用性・重要性を高め、同手法の普及・発展に大きく寄与する優れた研究成果であり、これらの業績が学術貢献賞として認められた。
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