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つくば市在住の刀剣作家 宮下正吉さんご一行が来構

2015.11.13
 宮下正吉さん(左から三人目)
10月28日(水)午後、つくば市在住の刀剣作家宮下正吉さん一行を、当拠点に迎えました。宮下刀匠は、昨年つくば市蓮沼に「筑波鍛刀場」を開設して独立し、つくば市在住市民などの見学に積極的に対応しています。見学会は毎回、大人気とのことです。

その宣伝チラシによると、宮下刀匠は「日本刀は装飾ではなく、鉄そのものの魅力。鉄を美術品としてみる技術ですね」と語ります。それならば、鉄の研究をしている当拠点とのコラボはどうか、ということで、関係者が見学会を模索し、今回ようやく実現しました。

拠点長が主に対応し、先進構造材料研究棟一階の「鉄の歴史コーナー」を皮切りに、大型クリープ試験機、電子顕微鏡群などを紹介しました。「鉄の歴史コーナー」では、これだけ現物が揃っている展示も珍しいとの高い評価と共に、鉄製品だけでなく、それが使われた建造物などの写真なども合わせて展示し、一般市民に「こんなところに鉄が昔から使われてきたのだ」と実感できるように工夫して欲しい、という貴重なアドバイスもいただきました。

併せて宮下刀匠からは、「自分の作品をここで調べてもらい、自分なりのものができていることを実感し確信したい」という熱い想いもいただきました。

今後、同席した当機構の広報室とも連携しつつ、宮下刀匠を軸としたつくば市民と当拠点との交流会や見学会の開催も検討しようということを申し合わせました。あっという間に予定の一時間が過ぎ、散会となりました。
「鉄の歴史コーナー」を見入るご一行
新鋭の大型試験装置も見学
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