イベント

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第28回NBCI-NIMS合同連携セミナー

2017.08.01 15:00 ~ 2017.08.01 18:20

開催目的

本セミナーは、NBCI(ナノテクノロジービジネス推進協議会)材料分科会とNIMSが以下の目的に基づき共同企画し、
隔月でつくばにて開催しています。
① NIMSは、自分たちが進める最先端研究を民間企業に紹介することにより、その最先端研究に対する民間企業
のニーズを知る。
② NBCI会員企業は、NIMSが進める最先端研究が自分の仕事に如何に役立つかイメージする。
③ NIMSから紹介された研究テーマで興味深いものについては、連携の方法を含めてNIMSとNBCI会員企業との
連携について考えていく。

受講者は原則としてNBCI会員に限られますが、定員の枠内であれば、NBCIを通して非会員の方の受講
も歓迎します。受講を希望される方はNBCI事務局にお問い合わせください。

お問い合せ先:NBCI材料分科会事務局
E-Mail:nbci08=nbci.jp([ = ] を [ @ ] にしてください)

プログラム

日時

平成29年08月1日(火)15:00-18:20
(交流会[1,500円]を含む)

開催場所

先進構造材料研究棟 5Fカンファレンスルーム
見学場所:  先進構造材料研究棟118室(SEMによる転位像観察など) 
懇談会会場: 先進構造材料研究棟 5階

プログラム

15:00-17:15 講演、施設見学、質疑応答
17:30-18:20 講師を囲む懇談会(懇親会参加費 1500円)

テーマ:材料から構造体へ 〜NIMS構造材料研究拠点の展開〜

①  講師:
土谷浩一(つちや こういち)構造材料研究拠点 拠点長

    

プロフィール:
ライフワークは、金属材料の組織と特性の相関に迫ること。形状記憶合金の持つ組織の美しさに惹かれて
金属材料の研究を始めた。チタン合金、鉄鋼材料、形状記憶合金、金属間化合物、金属ガラスなど各種材料を
対象にしている。編著書に“トコトンやさしい形状記憶合金の本”(日刊工業新聞社)など。

1991年ノースウエスタン大学大学院博士課程修了。同年から北海道大学助手、その後、豊橋技術科学大学(1997〜)講師、准教授を経て2007年より物質・材料研究機構(NIMS)に勤務。
2016年より構造材料研究拠点拠点長。若手国際研究センター副センター長、筑波大学数理物質科学研究科教授を併任。その間、ウイーン大学客員教授(2007年)、東北大学金属研究所客員教授(2011年)、中国東北大学招聘教授(2013~)を務める。未踏科学技術協会高木賞(2002年) 、日本粉体粉末冶金協会研究進歩賞 (2002年)、日本鉄鋼協会学術貢献賞(三島賞)(2014年)などを受賞。日本金属学会理事、形状記憶合金協会会長も務めている。

②  概要:
◆マルチマテリアルへの本気度を紹介し、それに対する皆さんのご期待やご懸念を伺いたい

社会インフラ・エネルギーインフラの老朽化、2011年の東日本大震災、自動車・航空機などの輸送機器マルチ
マテリアル化など構造材料の高性能化、高信頼性化に対する社会的要請が高まっている。NIMSでは2016年から
第4期中長期計画が開始し、国土強靱化と産業競争力の強化に資する構造材料研究を強化すべく、約85名の
研究者、エンジニアからなる構造材料研究拠点が設置された。
その特徴は金属材料のみならずCFRP/GFRPなどの複合材料、耐熱セラミックス、高分子材料、接着材料など
広範な材料をカバーするとともに、素材から構造体化までを網羅する組織となっている事である。また広視野
での格子欠陥観察が可能なSEMなど構造材料研究に特化した各種電子顕微鏡群、ナノインデンテーション等の
解析ツール、大型クリープ試験機、鍛造シミュレータなどのユニークな研究開発ツールが整備されていること
を紹介したい。

◆各種材料へのご期待やご注文を伺い、拠点の運営・研究に反映させたい

さらには産官学連携、異分野融合、異業種連携によりNIMSの構造材料技術シーズを磨き上げて社会に発信する
ためのシステムとして“構造材料つくばオープンプラザ(TOPAS)”を設置し、インフラ構造材料クラスター、
接着材料クラスター、高強度汎用鋼の創発クラスターの3つのクラスター活動が行われている。
それらの仕組みを含めて紹介する。
これらを舞台にしてSIPなどの国策プロジェクトを推進するとともに、企業連携、大学・高専教員との連携を
強化し、構造材料研究に関するハブ拠点としての活動を展開している。


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