拠点について

ご挨拶

拠点長ご挨拶

木村 一弘
     木村 一弘      
構造材料研究拠点はNIMSの第3期中期計画期間(2011年4月~2016年3月)である2014年10月に設立されました。2016年4月からの第4期中長期計画では、インフラ構造材料、輸送機材料、エネルギー構造材料という出口分野と、材料信頼性、構造材料基盤技術、構造材料基礎科学という基礎・基盤分野の6つの研究分野に、構造材料試験プラットフォームの構造材料データシート活動を加えた新体制を構築して研究活動を開始しました。その後、構造材料解析プラットフォームと鍛造プラットフォーム、SIP-鍛造ラボとSIP-インフラ構造材料ラボを設立して、研究体制の充実化を図るとともに、異分野融合研究のインキュベーション活動の場である“構造材料つくばオープンプラザ(TOPAS)”や拠点シンポジウム、セミナーなどを通じた情報発信や設備共用、人材育成活動等に取り組んできました。さらに、企業との組織連携や共同研究等を推進し、2017年6月には鉄鋼業界におけるオープンイノベーションの推進を目的とした鉄鋼MOP (Materials Open Platform) を構築して、我が国における構造材料研究拠点としての機能充実化を目指して活動してきました。2018年4月には、このような数多くの外部連携を含めた研究活動を有機的に推進するための組織の機動性向上を目的として、これまでの6研究分野から3研究分野への再編を行い、新体制での活動を開始いたしました。引き続き、構造材料研究拠点としての体制及び機能の一層の充実化を図り、その成果を社会に還元することを目指してまいります。今後ともNIMS構造材料研究拠点の活動にご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。(2018.04.01)

構造材料研究拠点 拠点長
木村 一弘

副拠点長ご挨拶

御手洗 容子
 御手洗 容子
2016年4月から本格的に活動を開始した構造材料研究拠点では、これまで2つの運営費交付金プロジェクトを促進し、SIPなど多くの国家プロジェクト にも参加して参りました。これらプロジェクトでは、企業や大学など国内外の知恵を結集し、安全・安心な社会を目指して、特性を引き出すプロセス開発、先進計測・分析法を用いた力学特性や表面・界面反応の機構解明を行なっています。2018年4月に構造材料拠点の組織が大きく変わり、外部連携をより活発に、有機的に促進するための機動性のある体制となりました。今後ますます産学と連携し、産業や社会が抱える課題を解決し、成果を社会に還元できる研究を進めるとともに、それを支える基礎基盤研究もしっかり進めて参ります。同時に、新しい材料創製につながるシーズを育成する萌芽的で挑戦的な研究も大切にし、長期的な視点で材料研究を促進して参ります。副拠点長として、木村拠点長を支え、
構造材料研究拠点が構造材料研究のハブ拠点として十分機能するように努めます。(2018.04.01)
大村 孝仁
 大村 孝仁
国土強靭化や産業競争力を支える構造材料は、今後も我が国の基幹技術であり続けます。度重なる大震災や異常気象による自然災害は、インフラ構造物の更なる信頼性向上の契機となっています。鉄鋼などの金属素材とそれらを用いた輸送機などの輸出額は全体の約40%を占めており、これからも経済をけん引する役割が求められます。いずれも、高い技術力が基盤となっており、構造材料研究拠点はその基礎力向上に貢献します。プロセス、特性評価、機構解析の各専門で世界の最先端を走るとともに、これらを組み合わせた組織力を活かしてトップレベルの研究拠点を目指します。特に、大学や企業では取り組むことが難しい長時間損傷課題や、政府が定める方針に沿った社会課題解決型の内容に注力します。さらに、国研として重要なオープンプラットフォーム機能をこれまで以上に充実させ、企業共研などを通じて産業界の課題解決を応援します。それらの活動を通じて、
グローバルに活躍できる若手人材の育成にも力を入れていきます。(2018.04.01)

分野長ご挨拶

井上 忠信
 井上 忠信
【設計・創造分野】
戦後の我が国の復興・繫栄への道程おいて、構造用金属材料の寄与は大きく、自動車産業、造船業、インフラ・エネルギー産業等の製造業の発展に多大な貢献をしてきたと言えます。現在、我が国の名目GDP(国内総生産)は約500兆円であり、製造業はそのうちの20%を占めており、これを継続あるいは向上させることが必要です。しかし、我が国の製造業を担うモノづくり産業の現状は厳しく、製造設備や社会インフラの劣化問題、急速な高年齢化とモノづくり技術の伝承不足も重なり、画期的な特性を有する構造用金属材料が生まれにくい環境であり、“今迄のようにはいかない”ということは容易に想像できます。新材料の誕生は、周辺の科学技術を一変させる爆発的な力を持つにも関わらず、“創る・見る・調べる”という材料の研究開発の中で、“創る”ことを主体した研究は希少となりつつあります。【使われてこそ材料】の理念を掲げるNIMSにおいて、従来の延長線上にない新たな特性を有する材料の創成を目指し、かつニーズの探索を実施・継続し、社会に貢献する組織でなることが求められています。材料創成においては、高強度化することで失う特性を同時に向上する微視組織の探究(組織設計)とその組織を有するバルク体(棒線、薄板、厚板、複雑形状など)創成のプロセス研究開発(創造)を推進します。ニーズの探索においては、企業のモノづくり現場の見学やNIMS内外の方々との意見交換を積極的に実施します。本拠点の2つの分野とNIMSの材料創製・加工ステーションと密に連携することで、溶解/鋳造~塑性加工~組織解析~特性評価の一貫した研究スタイルを通じて、これに数値シミュレーションを積極的に活用することで、発想から実用化までの時間と労力を飛躍的に短縮し、社会に順応した材料の研究開発を推進し、我が国のモノづくり産業に貢献することを目指します。(2018.04.01)
片山 英樹
 片山 英樹
【解析・評価分野】
インフラ構造物の高経年劣化は年々深刻になっており、効率的な維持管理と計画的な補修・補強が必要な状況です。一方で材料とともに使用環境も多様化しつつあり、本拠点の重要なミッションの一つである安全・安心な社会の構築のためには、使用環境・条件と材料特性との関係を明らかにすることが必要で、解析・評価技術の役割は今後、ますます大きくなるといえます。解析・評価分野では、構造材料の劣化の原因となるクリープや疲労、破壊、腐食などの特性評価技術の開発やそのメカニズム解明に関する研究を進めるとともに、ナノスケールでの組織解析技術や特性解析技術の開発、ナノ解析からマクロ特性を予測するシミュレーション技術の高度化を推進します。さらに、分野間の連携やグループ間の連携の強化により材料の創製や構造体化に大きく寄与し、構造材料分野における日本の産業競争力の強化に貢献することを目指します。(2018.04.01)
   渡邊   誠
  渡邊 誠
【接合・造型分野】
炭素繊維強化プラスチック複合材料(CFRP)やSiC-SiC複合材料など、近年重要性を増す複合材料では、強化相とマトリックス相で構成される一つの層を、積み重ねて様々な部材形状を実現し、強度など必要とされる性能を実現いたします。また、様々な原料粉末やワイヤーから部材形状を直接造形する三次元プリンターや保護膜を形成するコーティングプロセスでは、微小な溶融金属あるいは固相粒子の接合を積み重ねることで、材料を形成いたします。さらに航空機や自動車、鋼橋など構造体を造る上では、溶接や接着による材料の接合が非常に重要であり、革新的なブレークスルーが常に求められています。本「接合・造型分野」では、ナノ、マイクロといった微小なスケールから、メートルといったマクロなスケールまで、構造材料の特性や寿命、信頼性を大きく支配する界面
と接合をキーワードに、材料開発から部材造型まで、それを支えるプロセス技術に重点を置き、新しい材料創製に挑戦していきます。(2018.04.01)


プラットフォーム長ご挨拶

澤田 浩太
  澤田 浩太
【構造材料試験プラットフォーム】
機械構造物などのインフラを安心して利用するためには、長期間の信頼性を確保することが極めて重要です。ひとたび不具合が生じると、様々な被害だけでなく大きな経済的損失を伴う可能性もあります。このため、機械構造物の適切な設計により不具合発生をできるだけ防止することに加えて、不具合発生の兆候を早期に検出し、余寿命診断することが重要です。構造材料試験プラットフォームでは、機械構造物や発電プラント等の適切な設計や寿命・余寿命評価に資することを目的として、構造材料のクリープ、疲労、腐食等の長期的な材料特性を取得し、構造材料データシートとして発信いたします。また、新しい材料試験法や評価法の開発に継続して取組むとともに、関連する研究者と連携して、取得した材料特性の科学的根拠を明確にした上で、規格・基準への反映を目指します。(2018.04.01)
原 徹
   原 徹
【構造材料解析プラットフォーム】
構造材料解析プラットフォームは、構造材料研究において不可欠の共通基盤技術である「解析」を担っており、材料を構造材料として用いる際に特有の問題を解決するためのサポートを行っています。そのために、局所力学特性や腐食等に関する解析と、それらの諸特性に影響を及ぼす微細組織の正確な把握のための測定・観察・解析のツールの開発と共用化を進めています。具体的には例えば、結晶方位や歪解析が可能な走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)、極微小量の測定が可能な電子顕微鏡組成分析技術の開発、TEMによって材料変形挙動を解析する手法や3次元組織解析のための集束イオンビーム装置(FIB)等の技術開発を行い、金属・セラミックス等の構造材料に適用しています。これからは多様な要望に応えられるよう、さらに精度の高い解析の実現を目指します。(2018.04.01)
TOPAS オールジャンルのハブ機能
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