ナノ材料科学環境拠点(GREEN)

Global Research Center for Environment and Energy based on Nanomaterials Science

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)

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イベント

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第3回ナノ材料科学環境拠点セミナー開催

平成22年4月12日(月)15:00- NIMS千現地区第二会議室において第3回ナノ材料科学環境拠点セミナーが、40名を超える聴衆をあつめて、開催されました。

今年度よりナノ材料科学環境拠点に加わったNIMSの小林由佳主幹研究員と増田卓也特別研究員が自身のこれまでの研究について発表を行い、活発な質疑応答が行われました。

"Discovery of Novel Organic-Salt-Materials with Anomalous Electronic State"(ICNSEE, NIMS) 小林由佳主幹研究員

概要『ブレンステッド酸•塩基反応を経て得られる有機塩は絶縁物質であると信じられてきました。ところが近年、テトラチアフルバレン(TTF)分子を導入するとこれらの塩がホールドープされる現象が見つかりました。得られた新規有機導体の電子状態は、希土類金属のf電子配置を分子集合体中で実現しているようなものであり、伝導性を始めとする物性発現に大きく関わることが明らかになってきています。J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 9995-10013. 』

"Structural and Electrochemical Studies of Electrocatalyst for Fuel Cells and Photo Energy Conversion System"(ICNSEE, NIMS) 増田卓也特別研究員

シンクロトロン放射光を利用した表面X線散乱(SXS)法およびX線吸収微細構造(XAFS)法による、燃料電池や光エネルギー変換システムに資する電極触媒の構造・電子状態評価に関して、最近の研究成果をいくつか紹介しました。

セミナー後は簡単な懇親会も行われ、発表者を中心にさらに話がはずんだ様子です。

セミナー後の懇親会の様子